ビースト・オブ・ノー・ネーション
作品紹介
タイトル | ビースト・オブ・ノー・ネーション |
製作年 | 2015年 |
製作国 | アメリカ🇺🇸 |
上映時間 | 136分 |
監督 | キャリー・ジョージ・フクナガ |
あらすじ
西アフリカのとある国で内戦が勃発。家族を引き裂かれた少年は、武装集団に入ることを強要され、少年兵へと変貌していくのだった。
ネタバレあり感想【鑑賞後推奨💡】
ここから鑑賞後のネタバレ含むのでスクロール要注意!
鑑賞後に感想・考察読みたい人向け🐝
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鑑賞日 ▶︎▶︎▶︎ 2021.08
サブスク ▶︎▶︎▶︎ Netflix
少年アグーが常に全ての被害者だったように思う
戦争というものの被害者はいつも市民や子供だと感じさせられる映画だった
オープニングの何気ない兄弟や家族のやりとりから
呆気なく目の前で撃ち殺されても逃げ続けなければいけないのがつらい
逃げている途中に捕虜になった先でアグーが兵士にさせられる
兵士になりたいわけでも、目の前の多分悪人じゃない人を斧で殺すのも
絶対的に自分の意思ではないのに、生きるためにはするしかない。
全てが強要の連続の日々の中で
ただがむしゃらに生きていく少年を見続けるのは本当につらい。
部隊に入って仲間もできて、戦争も体験して
圧倒的なボス的存在に認められたのかもと喜んだ後に
拒否権なく静かに犯されるのは
オープニングの幸せな日常から家族が撃ち殺された所に繋がるものがある
そんな悲劇すら全て分かって隣で何も言わず肩を貸してくれた
友達も流れ弾で死んでしまったりと常に絶望と死がアグーをつきまとう
途中の民家で民間人であろう母親と子供を見つけてしまい
最初は母親の像を重ねたけど現実に自分が戻ったときに
戦争なんだと思い出したかのように自分より幼い子供を蹴り上げて
目の前で巻き起こっている強姦を見逃そうとしたけど
キッチリ頭を狙って一発で殺したのは、その女性に自分を重ねて
見て入れられなくなったのではないかとも感じ取れた
アフリカや発展途上国の子供への性差別は当たり前のように
今現在も横行していて、その問題に警笛を鳴らしているようにも感じた
最後に保護された先でアグーが今まで起こってきたことを話したら
僕を悪魔だと思うだろうけどそれも僕だって言葉が本当に重すぎる
全てを抱え込み自分のせいだと攻めるアグーや戦争を体験した全ての子供に
君のせいじゃない、戦争のせいだから君は守られるべき存在だと大人が示して欲しいと切に願う
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